体調不良との地味な戦い

20年ぶりのダイビングは無事に敢行することができて安堵していました。というのも、エクアドルについて数日後から、風邪気味だったのです。当然と言えば当然で、飛行機のトラブルで30時間以上のフライトとトランジット、ついても思ったより寒く、さらに雨にさらされてしまいました。 ああ、まずいいつもの風邪パターンといったところでした。真っ先に頭に浮かんだのは、このまま風邪が悪化したら、間違いなくダイビングはできないということでした。ぞっとするほど、想像したくない現実でした。

何とかして、体調を戻すことに注力しました。幸い、同行者があれこれ漢方薬やビタミン剤をもっていたのでそれをわけてもらい、とにかく食べないように意識して、体を温めるように、そして、睡眠をとるようと2日間ほど注力したのです。

以前なら、間違いなく、時間経過的にダイビングの当日にマックス悪くなりそうなパターンでしたが、奇跡的に絶好調ではないものの、十分潜れるだけのコンディションにはなっていたのです。にわかに信じがたく、疑心暗鬼になりながらもダイビングをしたのです。

ガラパゴスでの体調不良と先日の東京での体調不良は明らかに質が異なっていました。東京での体調不良は、ここ数年の取り組んできたことやその結果を洗い流すための、ある種デトックスの体調不良でした。

ガラパゴスでの体調不良は、熱がでるわけでもなかったので、地味な不調でしたが、心理的な圧迫感はかなりのもので、半ば心は打ちひしがれていました。でも、何かにすがるわけでもなく、ベストはつくして、その結果を受け入れようという気持ちも常にもっていたのです。ダイビングができない、大きな損失を考えるとぞっとしながらも、その損失に心奪われることなく、状態の安定を意識して、体調の回復をまつという、修行チックな地味な時間でした。 同行者は、あそこを見に行こう、これを食べようと、何だかもりあがっていたのですが、そこもする―して、じっと損失にびくびくする自分に対峙していたように思います。

地味に、とにかく頑張ればいいというものでももちろんありません。これができたのも、一定の訓練というか準備があってのこと。築いてきたものは、裏切らないというか何かしら自分にかえってくるというのは真理なのだろうと実感がわいた経験でした。

昔なら旅行にきてまで、そんな修行ちっくなことをしたくないというのが本音でしたが、今やそのほうが長期的なお得感があることを多少理解できたので、これも旅の楽しみかたのように思い始めました。








睡蓮と意識

一悟術リーダー ヒーラー 由利真理恵