毎日歩く

ずいぶん前から、折に触れ言われて居たことがあります。「下半身を強化しないとね」。そうですねと生返事をしてここまできました。なかなかそうはできないんだよ、と心の中でおもっていたのです。


ヨガをもう足掛け8年ほどしていて、ちょっときつめの息があがるくらいの感じのクラスにでているのですが、足の筋力がまったく上がらない。そのために、特定のポーズがちっとも上達しないのです。昔から、長距離はまったく走れませんでした。いつ走っても、クラスまたは学年で後ろから5番以内。私の後ろにいるのは、保健の先生からいつも痩せないとねと注意されている、真冬でも汗をかいているような同級生ばかり。


手をまったく抜いていません、でも足が動かないし、息は上がるし、走れないのです。冬のマラソンがおっくうで嫌な思い出です。なんとかして休めないかとな日々悩んでいました。ここでも逃げようとしていたわけです。しかし、休むすべをおもいつかず、しょうがなく毎月1回のマラソン大会でびりにならないようにとだけ願い走っていました。


明確に判決がでたのは、今年の8月。下半身を鍛えましょう、そうしないと自己対峙力があがりませんと。ガーンでした。まずは歩くことから始めましょうと、老人のようなことを言われました。しかし、背に腹はかえられない、あまり人に「ああしろこうしろ」と明確に言わない人に言われたので、よっぽどボトルネックになっていると受け止めました。


毎日、事務所と自宅を電動自転車で往復する毎日でした。これを歩きに変えたのです。普通に、あるくだけで、かわったことはしていません。ちょっと歩きやすく、ひざに負担のない靴にはきかえたくらいです。1日50分くらいトータルで歩き始めました。たかがこれくらいで大した結果にはならないだろうけど、やらないよりはいいだろうと思い、続けています。


さらに、下半身を強化するべく大嫌いで苦手なスキーに行くことになってしまいました。それも2泊くらいでいいかなとおもっていたのに、8泊ほど長野県に行くことになってしまったというか、きめてしまいました。これもにげていました、確かに。小学生のころから、斜面が怖いのです、簡単にいうと。足の筋力もないので、うまく板をコントロールしてからだのバランスもとれないので、好きになりようがなかったわけです。寒いし、怖いし、ご飯はおいしくないし、ろくなことがないとスキーに関して思っていました。昔のスキー場近くのホテルの食事はひどいものでしたよね。


しかし、これも幸福感を得るための、必要なプロセス、逃げる事をせずに向き合うということで40歳過ぎてスキーをきちんとやることにしました。まだこれは受け入れ切れていません。これから、寒くなってくるときっと嫌―な感じがましてくるのでしょう。それをいかに扱っていくのかが今後の鍵になります。


歩き始めて、2か月ほどになります。ヨガのクラスで変化がでてきました。椅子のポーズという、私には拷問にしか思えないポーズがあって、これを先生がインストラクトするとイライラするくらい辛いポーズなのです、私にとって。しかし、これが平気になってきたのです。少々キープの時間が長くても問題なくなってきました、すると、先生のことが好きになってきました。以前から嫌いではもちろんありません。


これも我ながら面白い、冗談半分ですが、椅子のポーズをやたらと、させるから、もうこの先生嫌だ、と何となく心はおもっていたのでしょう。しかし、ポーズが嫌でなくなると、たったそんな些細なことで、先生に好感を持つのです。先生は当然意地悪でインストラクトしているわけではあるはずもないのです。なんと大人げないのでしょうか、我ながら、まだまだだけど、そういう発見も面白いとここで書けるくらいになってきました。そもそも、自分が選んでその先生のクラスに参加しているのに、「いやな奴だ」くらいにどこかで思っているミニ真理恵がどこかにいたのです。人の心はとても複雑です。

睡蓮と意識

一悟術リーダー ヒーラー 由利真理恵