親の嫉妬

親は誰しもどんな親でも、ある側面からみて間違いなく、子供を愛していて、その子のためにと思って一生懸命育てているでしょう。しかし、親もただの人であり、ある側面からみると子どもに嫉妬していることはたくさんあるのです。そして、それをしつけや、そのこのためという理由のもとで正当化して自分の嫉妬を子供になげつけていることがあります。


そんな、虐待など事件になるようなひどいものを想定していません。もっとライトに日常的にありうるのだという話です。例えば、ある女性は、自分の両親から一生懸命勉強しなさいと言われて、でもなかなか両親の思うような成績がとれなくて、「お前は努力がたりない、もっと頑張らないと」と言われて育ったとしましょう。その女性が子供をもちました。女性は自分が言われて嫌だったことを子供に言わないようにしたので、結果、子供はあまり勉強せず、のんびりと育ちました。でも受験などはやってくるので、母親は我慢しきらず結局自分の両親と同じようなことを言ったり怒ったりしてしまいました。


理由は2つ考えられるでしょう。1つは、子供の将来などを不安におもってその不安などから子供にあれこれ口出ししてします。もう1つは、とても認識するのが難しいけれど、勉強しなくても両親に批判されずにここまで大きくなったのんびりした子供に嫉妬しているのです。頑張らなくても愛してもらえていいはずがないでしょ、あなたももっとがんばるべきだと。2つの理由は、裏ではつながっています。でもなかなかそのつながりは理解しにくいでしょう。


あとよくあるのは、自分が小さいとき経済的に不自由さを感じたから子供にはそれを感じないようにしたいと思って育てていたら、それを当たり前として成長して子どもが当然の権利のように主張して、感謝やありがたみを感じていないように見て取れる場合。自分はあたえすぎたのではないのか? または甘やかしすぎたのではないのか? そんなことが頭をよぎるかもしれません。しかし、これも一面において、親の嫉妬が隠れています。


自分はここまでしてもらえなかったのに、してもらっているのに子供は感謝のかけらも感じられない。そんな態度でいいはずがない、という嫉妬です。これだけ書くととても大人げないように思うかもしれませんが、私はかなりの人にこの手の嫉妬があると思っています。

そして、これは子供だけではなく、パートナーはもちろん、兄弟、職場の人間関係、ありとあらゆるところで潜んでいる嫉妬です。あからさまにわかるような嫉妬ではありません。だから他人が認識することはないでしょう。あくまで、内面をよく観察してきた人が自ら発見できるかどうかくらいの、わかりにくい嫉妬です。


しかし、いろんな人にこの類の嫉妬があって、それはお互いを傷つけるきかっけになってしまっています。勿論まずは自分がかくしもっている嫉妬を認識し、その嫉妬を手放せるととても生きやすくなるのではないでしょうか。


そして、次の段階は、同じような嫉妬を持っている人いかにうまく付き合っていくかを模索したいものです。これを嫌だとおもっていると、きっと付き合う人がいなくなるのではないでしょうか。それくらい、ポピュラーなものであります。小さいころに「○○ちゃんいいなあぁ」この純粋なあこがれや羨望が、大人になったころには巧妙に嫉妬として心の奥底にかくれているのです。

できればこれもさっさと手放すして身軽になっていきたい要素かなと思いました。

睡蓮と意識

一悟術リーダー ヒーラー 由利真理恵